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制作秘話⑤追憶・鏡太郎編


お久しぶりです、神凪です。

デヰツァの幕切れも追憶編が全てできり、一段落したなというところです。


そこで、鏡太郎の制作秘話の方をお話いたします。


※制作秘話にはネタバレを含みますので、追憶編を攻略後に読んでいただくことを推奨いたします。







さて、鏡太郎ですが、そもそも彼は相方の深海のキャラです。なぜ担当キャラが逆転してしまったかはあまり記憶にないんですが今回鏡太郎を担当させて頂きました。楽しかったです!



鏡太郎の幼少期


彼が挫折を覚えるのは帳と出会ってからなので、子供時代は文句はあれどもプライドを傷付けられることなく生きてきました。(そのせいか子供時代がみんなより短い……)


埼玉の奥地(秩父辺りかな)出身で四人兄弟です。四人なのでこの時代の平均出産数くらいですね。

兄の寛太朗、鏡太郎、弟の慶太郎と男児は名前順に付けました。

鏡太郎の太郎は長男につけるものなのですが、彼は次男なことが決まっていましたので(多分長男だったら跡継ぎになる為東京に出させてくれないかと……)三兄弟みんな太郎付けちゃいました。三太郎です(?)


そして幼少期から彼は騒がしい男子を嫌います。これは帳が嫌いな理由の一つでもありますね。

幼少期にこの男子たちにからかわれた過去があるので、帳の言葉一つ一つが自分を馬鹿にしているように聞こえているのでしょう。


特に車輪の下に関することが帳と鏡太郎で受け取り方が違っています。

そもそもヘッセの車輪の下に出てくる主人公のハンスも友人のハイルナーも著者のヘッセがモデルです。(車輪の下読んだことがない方ごめんなさい)


どちらかというと、鏡太郎はハンスに自己投影をし、帳はハイルナーへの憧れが強い人物になってます。

二人ともハンス同様周りの期待に答えるべく、一生懸命勉強をしていました。

ですが鏡太郎は不真面目なハイルナーに憧れることはなかったので、彼の言った言葉が嫌味に聞こえてしまったのでしょう。なんなら、不真面目な友達のせいで落ちこぼれたと思ってるかもしれません。

帳は寧ろ不真面目な彼に憧れがあったので、それを真摯に受け止め、この話自体を自身の教訓にしていると思っています。


なので、ラストのところで食い違いが出てしまったんでしょうね。帳的には本当にオススメで車輪の下を鏡太郎に紹介しています。



鏡太郎のその後


五年間主人公と幸せな毎日を送ります。ラストシーンは例の写真撮影の前日です。

まあここまで読んだ方は結末は分かっておりますよね?


帳にしてはかなり時間を与えた方だと思います。八尋はホント三日天下でしたしケイも高校卒業時なので半年くらいかな?

そう思うと五年は長いですよね、自分の欠点を無くすべく水面下で奮闘してたのでかなりの年月が経ってしまったのでしょう。

主人公の為に一生懸命頑張ってきた帳が唯一欲しかった主人公を取られてしまうという、何とも帳には心苦しい話です。

鏡太郎的にはしてやったりですよね!やったぜ!

学年一位は取れずとも、痛い目みせてやるという当初の目的は果たせてます(今となってはその目的もどうでもいいのでしょうが……)


鏡太郎にとっては、可愛い彼女と頼りになる親友を得た人生で一番幸せな五年間だったと思います。


ちなみに当初、帳にヤンデレ設定がなかった時は鏡太郎は売れっ子小説家になって主人公と幸せに暮らす。みたいなお話もありました。

けれど帳に聞いたらなんか……この結末は嫌だって言ってたので……こうなりました()



最後に


如何だったでしょうか。鏡太郎の性格や帳との関係性をより濃く皆さんにお伝え出来たのではないかなと思います。


ちなみに車輪の下ですが、これの為だけに読みました。普段読書しない人間なのでちょっとキツかったです。どう考えてもハンス着物来てないのに着物って書いてあるし翻訳が古いな……とか考えてました。

でも面白かったです!社会や大人たちからの重圧という面では今でも通ずるお話です。多分殆どの方が受験を体験していると思いますのでみんなハンスに感情移入出来るだろうなあと思います。

ご興味がある方は是非読んでみてください。


最後まで読んでくださり有難うございました!デヰツァの幕切れ、並びにFUKANAGIGAMEを今後とも宜しくお願いいたします!


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